大阪新四十八願所_第1番_法住寺
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大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第1番「法住寺」
寺院・諸堂来歴
- 慶長4年(1599)寶誉了風上人が創建。元和3年(1618)西寺町(にしでらまち:現在の兎我野町)に伽藍を建立した。天保5年(1835)天満火災で堂宇のすべてを焼失。同8年に再建。昭和20年(1945)大阪大空襲で再び伽藍を焼失する。昭和46年(1971)現在地に移転して本堂・庫裏(くり)・地蔵堂を建立。
- 開山上人が霊夢で感得し難波の砂中から発見したという日限(ひぎり)地蔵尊が長く尊信を集めてきた。戦災による焼失のあと、黒谷金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)から木造極彩色の等身大地蔵菩薩が下賜され新たな「ひぎりさん」として崇敬される。「大坂三十三カ所観音巡り」の第四番札所(ふだしょ)でもあった。その由緒から平成22年(2010)10尺の石造聖(しょう)観音菩薩像を建立した。
本尊
- 本尊阿弥陀仏像は江戸期の浄土宗高僧厭求(えんぐ)上人の作と伝わる。等身大座像で舟形火焔光背を付した台座に乗る。有馬極楽寺本尊阿弥陀仏と同一のものとされる。空襲で脇菩薩は焼失したが、群馬の仏師の手により平成11年(1999)再造立した。
宝物・墓石・行事など
- 宝物に天明期の涅槃図がある。
- 年中行事は修正会(しゅしょうえ)・春の彼岸会・灌仏会(かんぶつえ)・盂蘭盆施餓鬼会・浄焚会(じょうぼんえ)などをいとなむ。
第1願 「無三悪趣の願」(むざんなくしゅのがん)
もし我れ仏を得たらんに、国に地獄・餓鬼・畜生あらば、正覚を取らじ。
(もしわれほとけをえたらんに、くににじごく・がき・ちくしょうあらば、しょうがくをとらじ)
【大意】
私の浄土には地獄道・餓鬼道・畜生道といった三悪道(三種の悪しきあり方)が存在しませんように。
和歌
みつの名の やみぢもひろく 月かげの てらすやのりの ちかひなるらん
【訳】
〔地獄・餓鬼・畜生の〕三〔悪道〕という名の闇路を、月の光がひろく照らして歩く人を導くように、阿弥陀仏の光明は〔三悪道の者をも〕照らし導くのである。まさにこの誓願によって。