大阪新四十八願所_第10番_專念寺
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大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第10番「專念寺」
※平成26年3月末頃まで工事中のため参拝不可。朱印希望の方はお寺まで電話でご連絡ください。
寺院・諸堂来歴
- 天正11年(1583)3月5日、天誉滴翠上人が大坂松江町に創建した。元和2年(1616)太政官命により現在地に移転した。
- 享保9年(1724)、寛政4年(1792)、天保8年(1837)の三度、火災により伽藍を失うが、逐次再建された。
- 昭和20年(1945)6月の大阪大空襲により山門以外の堂宇を焼失。昭和50年(1975)開宗八百年を期して本堂を再建、本堂塔屋に「三心(さんじん)の鐘」を設置した。
- 承応2年(1653)に徳川二代将軍秀忠の御霊屋(おたまや、位牌堂)が建立されて以来、歴代将軍の位牌を安置してきた。当寺はその位牌に大阪城代が毎年代参されるという寺歴をほこる。
- 元祖円光大師大坂巡拝二十五カ所第6番札所でもある。
本尊
- 本尊阿弥陀如来立像。現在は徳川歴代将軍の位牌堂に安置されるが、詳細の制作年、作者などは不明である。
宝物・墓石・行事など
- 年中行事として修正会(しゅしょうえ)・春彼岸会・花まつり・浄焚会(じょうぼんえ)・盂蘭盆施餓鬼会などの他、青少年対象の勉強会、電話相談などにもあたっている。
第10願 「速得漏尽の願」(そくとくろじんのがん)
もし我れ仏を得たらんに、国中の人天、もし想念を起し、身を貪計せば、正覚を取らじ。
(もしわれほとけをえたらんに、こくちゅうのにんでん、もしそうねんをおこし、みをとんげせば、しょうがくをとらじ)
【大意】
私の浄土の人(にん)・天人は、漏尽通(ろじんづう:煩悩を断つ能力)を有していて、自身に執着することがないように。
和歌
かのくにの 花にやどりし 身をしれば、みのりきくより 外(ほか)にまはなき
【訳】
この身がかの極楽浄土の蓮の花に宿ったことを知ったならば、〔阿弥陀仏の〕説法を聞くより他には、いかなる暇(いとま)もないことであるよ。