大阪新四十八願所_第6番_大鏡寺
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大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第6番「大鏡寺」
寺院・諸堂来歴
- 文禄2年(1593)深蓮社心誉上人が開山。天満天神の森の北にあった明星池の畔に創建された。最初は明星山来迎院圓照寺と号したが、第二世来願上人のとき名僧幡随意(ばんずいい)上人を百万遍知恩寺から招き、堂宇を新築。寺号を明耀山来迎院大圓鏡寺と改めた。大鏡寺はその略称である。
- 昭和20年(1945)6月の空襲ですべての堂宇を焼失。昭和35年(1960)に現在地に移転。昭和38年(1963)に本堂・庫裏(くり)などの伽藍をととのえた。
- 「日本善光寺四十八願所」第8番札所(ふだしょ)・元「大坂円光大師三十三所」第6番札所でもあった。
本尊
- 本尊は阿弥陀如来の座像。戦災で先の本尊が焼失したため、兵庫県安楽寺から譲渡されたものである。作者・制作年などの詳細は不明。
宝物・墓石・行事など
- 土佐秀信筆「當麻大曼荼羅」や後陽成天皇御筆の御名号(おみょうごう)、幡随意上人筆「一枚起請文」などを所蔵する。
- 年中行事として春秋の彼岸会・盂蘭盆施餓鬼会・お十夜などをいとなむ。
第6願 「天眼智通の願」(てんげんちつうのがん)
もし我れ仏を得たらんに、国中の人天、天眼を得ず、下、百千億那由他諸仏の国を見ざるに至らば、正覚を取らじ。
(もしわれほとけをえたらんに、こくちゅうのにんでん、てんげんをえず、しも、ひゃくせんのくなゆたしょぶつのくにをみざるにいたらば、しょうがくをとらじ)
【大意】
私の浄土の人(にん)・天人は、天眼通(どんな物でも見ることができる能力)を有していて、いかなる仏の国も見ることができますように。
和歌
たらちねの 生まれし道を まづみつつ すくふためしを しかぞうれしき
【訳】
〔天眼通(てんげんつう)によって〕まずは母親が〔六道の〕どこに生まれておられるのかを見つつ、〔それを六道の人を〕救う先例とできるのは本当に嬉しいことよ。