大阪新四十八願所_第30番_安楽寺
トップページ >大阪新四十八願所寺院一覧 >第30番・安楽寺
大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第30番「安楽寺」
寺院・諸堂来歴
- 文禄年間(1592~1596)齊蓮社圓誉順覚上人が創建した。
- 文禄期の建立と推測される旧本堂は、二層の屋根をもつ、他にあまり類例をみない建築様式を備えていたが、昭和20年(1945)の大阪大空襲で地蔵堂・鐘楼などの他の伽藍とともに灰燼に帰した。往時の様式をとどめるものは、山門と蔵のみである。
- 戦後、谷町筋の拡張にともない、山門の位置を変更した。昭和41年(1966)に本堂を再建。平成14年(2002)に改築を行った。
本尊
- 本尊阿弥陀仏像は立像で来迎印を結ぶ。作者・制作年は不詳だが、創建時に造立されたものと推測される。空襲の戦火を免れたが、避難の際に湿気を帯び金箔が剥落。銅板のような独特の風合いに変化し今日に至っている。
宝物・墓石・行事など
- 文楽関係の檀徒が多く、人間国宝となった義太夫の竹本綱太夫、人形遣い吉田文五郎などの墓がある。大坂相撲時代からの三保ヶ関一門の記念碑もある。
- 年中行事として修正会(しゅしょうえ)・春秋の彼岸会・盂蘭盆施餓鬼会などをいとなむ。
第30願 「智弁無窮の願」(ちべんむぐうのがん)
もし我れ仏を得たらんに、国中の菩薩、智慧弁才、もし限量すべくんば、正覚を取らじ。
(もしわれほとけをえたらんに、こくちゅうのぼさつ、ちえべんざい、もしげんりょうすべくんば、しょうがくをとらじ。)
【大意】
私の浄土の菩薩たちにあっては、仏の教えを完全に理解し説き伝える能力に限界がありませんように。
和歌
かぎりなき 雲のうへまで ときつたふ みのりやたかき こゑときくらん
【訳】
限りなき雲の上にまで説き伝わっている仏の教えを、徳高き声として聞くことであろう。