大阪新四十八願所_第4番_冷雲院
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大阪新四十八願所阿弥陀巡礼 / 第4番「冷雲院」
寺院・諸堂来歴
- 文禄4年(1595)霊誉義空上人が創建した。江戸後期の天満の大火で伽藍のすべてを焼失するが、天保11年(1848)に再建する。
- 昭和20年(1945)3月・6月の大阪大空襲でも火難を免れ、木造瓦葺きの荘重な古建築の姿を今日に遺している。
- 昭和41年(1966)老朽化が著しい庫裏(くり)を撤去、鉄筋造の新庫裏を建立した。
- 浄土宗寺院にはあまり類例のない弘法大師堂がある。
- 「大坂円光大師二十五霊場」の第四番札所(ふだしょ)でもある。
本尊
- 本尊阿弥陀仏像は恵心僧都(えしんそうず)源信作と伝えられる。制作年代など詳細は不明。身の丈5尺にとどこうかという大きな座像である。
宝物・墓石・行事など
- 本堂外陣天井の墨絵の竜の図は明治の画家鈴木正念の作品である。
- 年中行事として修正会(しゅしょうえ)・春秋彼岸会・盂蘭盆施餓鬼会・十夜会などをいとなむ。
第4願 「無有好醜の願」(むうこうしゅのがん)
もし我れ仏を得たらんに、国中の人天、形色不同にして、好醜あらば、正覚を取らじ。
(もしわれほとけをえたらんに、こくちゅうのにんでん、ぎょうしきふどうにして、こうしゅあらば、しょうがくをとらじ)
【大意】
私の浄土の人(にん)・天人に、外見上での不同がなく、美・醜といった差別も一切ありませんように。
和歌
色にかに さきしはのりの すがたにて かへすたもとや 花のほかなき
【訳】
色や香りやと咲きほこる花は、仏法の姿であって、袂(たもと)を裏返しても袂であるのと同様、〔その花は〕花以外の何ものでもないのである。